Q1 誠信会で大切にしていることは?
誠信会は、『禅』を大切にしています。
禅とは、心の修行です。
私たちは、多くのことを心で〝良し悪し〟と判断し行動しています。この心が正しくなければ、知識や知恵も悪用されます。そうならないためには〝「正見」正しく見る力〟を育て、善悪を理解する必要があります。
この正見を育てるには、とくに「感謝の心」が大事です。家族に感謝・友達に感謝・地域に感謝・・・感謝の心が育てば、自己中心の考え方から他者を尊重した考え方もできるようになります。
人は、自らの力を分かち合い共に生きています。
自分中心の考え方をする人が増えれば、その身勝手な行動に社会は混乱するでしょう。
私たちの人生は、誰も変わることができず、時の流れに従い常に変化をしています。
そして、ひとりでは生きることができない弱さもあります。このような〝「実相」物事の真実〟を見極める力を育てることが大切だと思います。
誠信会では、これからも『禅』を大切にしてまいります。
Q2 理事長になった経緯を教えてください。
理事長になった経緯は、突然の〝先代理事長の逝去〟です。もとより、後継者の立場ではありましたが、すでに玉泉寺住職を務めていましたので、理事長の重責を務められるか思い悩んでいました。
しかし、すぐに新しい代表者が就任しなければ、取引が止まってしまうのが経営です。代表者の不在は、組織にとって死活問題です。私は、理事長となる決心をしました。
考えてみれば、玉泉寺住職の就任も先代住職(創立者理事長)の突然の逝去です。後継者がいなければ、多くの人が困ることになります。
後継者は先人の意志を継ぎ、次の世代へと受け継がせていきます。組織の経営には、次の世代を育てバトンを渡すことも大切です。これからも、次世代へと想いをつなげる経営をしていきたいと思います。
Q3 誠信会をどんな組織にしていきますか?
これから少子高齢化の影響で生産年齢人口が激減していきます。その結果、私たちの日常生活が大きく変わり、地域には新たな多くの問題が生じます。
これに対し社会福祉法人には、従来の福祉事業だけでなく、積極的に地域へ働きかけることが求められるでしょう。
今、社会福祉法人は大きな変革の時を迎えています、未来に向けた〝地域づくり〟が大きな役割となります。
誠信会では、とくに〝次世代の若者が魅力を感じる〟地域づくりができればと考えています。これは、誠信会の組織としても〝若い職員が魅力を感じる〟職場づくりとして勤めているところです。
さて、誠信会の〝地域づくり〟では、法人の持つ社会資源〝ふじふくしの里〟の自然を生かした事業の推進を考えています。そして、この新しい事業については、未来の担い手である若い人たちの活躍で創造していってほしいと思います。