理事長 平成24年7月11日「巣立ち」

「巣立ち」

いつしか人は「巣立ち」を忘れてしまったように思います。

依存して生きることに慣れてしまい自立しなくなっています。

人が共生するためには  “お互いが自立したうえで共存しなければ”  助けを求め合うだけで何も変わりません。

 

さて数年まえだったでしょうか、子どもが宿題を嫌がるので父親として説教をしました。

「なぜ、勉強しなさいと言うのかわかるか?」

「それは、俺が先に死んでしまうからだ」

「ずっと親のすねをかじらせてあげることはできないから、おまえは親の元から巣立って、自分の巣をつくらなければならない、自分の家族をつくり生きていくために勉強しているんだぞ」

「親のためでなく自分が生きるために勉強しているんだ」

それ以来、「なぜ勉強するのか?」と聞くと「お父さんが先に死んじゃうから」と答えるようになりました。

私も “死” を恐れますが、現実は変えられません。

 

『自立する』これは仕事場でも必要なことです。

失敗することを恐れて判断しない人がいます。

判断を周りにゆだね、上司にゆだねます。

とくにリーダーである人が、判断をゆだねるようであれば、リーダーとしての資格はありません。

個人の考えではなく、その組織の価値観と置かれている立場で、判断すべきことを理解して実行することが務めです。

職場でも生活の場面でも “人にやさしくあるためには、『自立』たくましさ” が必要です。

理事長 長谷川文徳

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