バイアス
さて、人の考え方には傾き(思考のバイアス)があります。
思考のバイアスは、個性と言えば個性ですが過ぎれば弊害が生まれます。
おしゃべりが過ぎれば仕事に支障がでます、理屈がすぎれば結論がでません、優しさが過ぎればたくましさが失われます、過ぎれば不都合が生じます。
バイアスの修正を自分でコントロールすること、日々心の傾きを自分で見直すことを身につけなければなりません。
特に、思考のバイアスで代表的な「授かり効果」は傾きを起こす大きな原因とされています。
「自分の持っているものを高く評価して、手放すことを恐れる」バイアスを起こします。
今を守らないと失われてしまうものに高い価値を感じます。
不確実な未来より、確実な今を守ろうとします。今を守ることが未来に大きな暗雲になると分っていても、変化から逃れようとします。
人は、得る物より失う物に7倍の価値をみると研究結果があります。
このバイアスは、組織の改革を妨げる大きな要因と言われます。
傾かない心・捉われない心・あるがままであることを“禅心”といいます。
バイアスのコントロールは、誠信会の理念や精神の根底をなすものでもあります。
そしてこれは、意外と自分で気づくことは難しいものでもあります。
理事長 長谷川文徳
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